Dew point & Coating check

塗装していい?
露点・施工可否チェック

現場の気温と湿度を入れると、露点(結露が始まる温度)と、塗装してよいかをその場で判定します。塗る面(鋼材・外壁など)の温度が分かれば、結露のおそれも判定します。

℃
%
℃

露点--.-℃

気温と湿度を入れると判定します

    判定の基準:気温5℃以下・湿度85%以上・結露するときは塗装を見合わせる(国土交通省の標準仕様書。詳しく)/塗る面の温度は露点より3℃以上高いことが目安(詳しく)。
    露点は一般的な近似式(Magnus式)で計算しています。最終的な判断は、お使いの塗料の仕様書と現場の責任者の判断に従ってください。

    この判定を、現場に置いておくだけで一日中・自動で記録できます。→ 施工条件の記録を自動で残す方法

    1塗装してはいけない条件

    公共工事で使われる国土交通省の標準仕様書では、塗装を行わない条件が次のように定められています。民間の工事でも、多くの元請・塗料メーカーがこれを基準にしています。

    次のときは、原則として塗装を行わない
    • 気温が5℃以下
    • 湿度が85%以上
    • 換気が適切でなく結露するなど、塗料の乾燥に適さないとき

    ただし、採暖(暖房)や換気を適切に行う場合はこの限りではない、とされています。

    出典:国土交通省大臣官房官庁営繕部「公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)」7章 塗装改修工事

    使う塗料の仕様書が最優先です。塗料によっては、これより厳しい条件(たとえば気温10℃以上)が指定されています。この基準は「最低限ここを割ったら塗らない」という線として使ってください。

    2なぜ湿度と結露が問題になるのか

    塗料は、溶剤や水分が抜けていく(乾燥する)ことで塗膜になります。湿度が高いと水分が抜けにくく、乾燥が遅れます。さらに怖いのが結露です。

    結露しやすいのは、こんなとき

    場面起きること
    冬の朝夜のあいだに冷えた鋼材や外壁が、まだ冷たいまま。日が昇って気温と湿度が上がると、表面だけ露点を下回って結露する
    夕方気温が下がり始めると湿度が上がる。塗ったばかりの面が乾く前に結露にかかる
    梅雨・秋雨一日中湿度が高く、85%を超える時間帯が長い。雨が上がっても湿度はすぐには下がらない
    日陰の面・北面・橋の下日が当たらず、塗る面の温度が上がらない。同じ現場でも面によって条件が違う

    ポイントは、朝に1回測っただけでは分からないことです。条件は一日の中で変わります。

    3塗る面の温度と露点

    露点とは、空気中の水蒸気が水滴に変わり始める温度です。塗る面の温度が露点より低いと、その面に結露します。結露するかどうかは、空気の湿度だけでなく、塗る面の温度で決まります。

    例:気温20℃・湿度70%のとき

    露点は約14.4℃です。湿度70%は1章の条件(85%以上)にはかかりませんが、夜に冷えた鋼材がまだ15℃だったら、露点との差はわずか0.6℃。少し冷えるだけで結露します。

    そこで現場では、塗る面の温度が露点より3℃以上高いことを目安にする考え方が広く使われています。露点ちょうどではなく、余裕を見ておくための目安です。正確な条件は、お使いの塗料の仕様書をご確認ください。

    塗る面の温度は、表面温度計で測ります。気温を測る温湿度計では、塗る面の温度は分かりません。温湿度計で露点を出し、表面温度計で塗る面の温度を測って、2つを比べるのが確実です。

    4施工条件の記録が求められる理由

    施工時の気温・湿度は、施工記録として元請や発注者に提出を求められることが多い項目です。いま多くの現場では、職長が朝に温湿度計を見て、手帳や日報に書いています。それで記録としては成立しますが、実務では次の穴があります。

    大規模修繕の塗り直しは、足場の組み直しからになることもあります。記録は「守ったことを示す」ための保険です。

    5記録を自動で残す方法

    当社の SIM内蔵 温湿度計 EZ-101A は、足場や屋上に置くだけで、気温・湿度・露点を自動で記録します。

    電源・Wi-Fiが要らない電池と携帯電話の通信(LTE-M)を内蔵。仮設電源が届かない足場の上や屋上、橋の下でも、置くだけで使えます
    一日中の記録が残る5分ごとに測定し、1時間ごとにクラウドへ送信。朝の1点ではなく、施工中ずっとの記録です。自動で送られた記録は、あとから書き換えられません
    露点も自動で計算気温と湿度から露点を計算して表示・記録します(ページ上部のチェックと同じ式)
    条件を外れたらメール「湿度85%以上」「気温5℃以下」などの条件を決めておくと、外れたときにメールでお知らせします。「○分続いたら」のように続いた時間も指定できます
    提出用の帳票を出力記録はCSV・Excel・PDFで取り出せます。元請の様式に合わせて加工できます
    次の現場へ持っていける工事が終わったら回収して、次の現場に置くだけ。設定のやり直しは要りません

    できないこと(あらかじめご確認ください)

    2週間の無償貸出を申し込む製品の詳細・価格を見る

    6よくあるご質問

    安いデータロガーではだめですか。

    記録を残すだけなら、データロガーでも足ります。違いは2つです。データロガーは回収するまで中身が見られないので、「今日このあと塗っていいか」をその場で判断できません。また、回収し忘れや紛失で記録そのものが失われることがあります。EZ-101Aは記録が1時間ごとに手元に届くので、事務所からでも現場の状態が分かります。

    防水工事にも使えますか。

    使えます。測るのは気温・湿度・露点なので、塗装に限らず、天候の条件を記録する工事に使えます。条件の数値は、お使いの材料の仕様書に合わせて設定してください。

    足場の上に置いて、盗まれたり落ちたりしませんか。

    落下しにくい置き場所を選んでください。固定の方法はご相談ください。なお、盗難・紛失は保証の対象外です。故障の場合は無償で交換します。

    工期が短い現場でも使えますか。

    ご利用期間や台数については、お問い合わせください。まずは実際の現場で、電波が届くか・使い勝手はどうかを無償貸出(2週間)でお確かめいただけます。